仏紙ルモンドがライブドア事件で鋭い見方

日刊ゲンダイ』(メール版)にちょっと面白い記事があった。

仏紙ルモンドがライブドア事件で鋭い見方を披露している。
 逮捕されたライブドアの堀江について、「英米流の手法で業績を拡大したのは、小泉改革の進展と軌を一にしている」と分析、小泉ペテン改革が怪しげな錬金術師をのさばらせたと批判しているのである。
 これは小泉改革の正体をズバリ、暴露するものだ。

 金儲け至上主義の小泉改革が、モラルハザードを拡大させ、マネーゲームに走る堀江のような錬金モンスターを生み出したというわけだ。
「『稼ぐが勝ち』と豪語するホリエモンはまさに小泉改革の申し子です。小泉政治の体現者と言ってもいい。昨年の総選挙では首相自らホリエモンの生き方に“お墨付き”を与えています。堀江と面談した小泉首相は、『君のような若者が政治に入ってくるのは素晴らしい』とホメちぎり、腰巾着の竹中総務相は『小泉首相ホリエモン、私がスクラムを組みます』と持ち上げた。小泉改革ホリエモンはコインの裏表です」(政界関係者)

 評論家の内橋克人氏は朝日新聞(21日付)で〈堀江貴文氏と小泉政治はウリ二つの「合わせ鏡」だ。「努力したものが報われる社会を」と叫び続けた怪しげな政治スローガンの真意が、一獲千金の成り金や富裕層優遇を正当化するレトリックに過ぎなかったことが、ケタ違いの「報われ方」を享受したホリエモン錬金術によって暴露された〉と書いている。まさしくその通りだろう。
 今回のホリエモン逮捕ほど小泉改革の本質を見せつけたものはないのじゃないか。

新自由主義的な政策を推し進めていくと、ホリエモンのようなのが出てくるのは必然的でしょうね。新自由主義アメリカで生まれたハゲタカ・ファンドと呼ばれる投資ファンドは、世界中の市場を食い荒らしている。ホリエモンなんてそれに比べればかわいいものでしょうね。