専制的官僚国家

umkaji2005-12-13


柄谷行人の『国文学』12月号の鼎談を読んだのですが、日本は専制的官僚国家になっていると言っていた。政官財の癒着が言われるとき、政治家と民間企業はバッシングされるが、官僚が実名で報道されることはほとんどない。官僚にメスを入れないと腐敗政治は直らないんじゃないかなと思う。

地方に財源を移譲する三位一体の改革でも、官僚の既得権益に対する執着はすさまじい。

http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200512050049.html
中国新聞

>「四兆円の補助金削減、三兆円の税源移譲」はなんとか確保した。しかし既得権益を手放そうとしない中央省庁の関与も温存した数字合わせに終わった。道路公団民営化などで見せた官僚のしたたかさを、またも思い知らされた結果となった。

>これからは地方交付税の見直しが本格化する。自治体の効率運営へさらに努力しなければならないのも事実である。地方側は二〇〇七年以降の二期改革を目指すが、中央官僚や族議員の間では幕引きの雰囲気も漂う。決してそうさせてはならない。

天下りって神様か何かのつもりなんでしょうかね。

<関連リンク>
「専制的官僚国家」『正直正太夫の時評』