突然「ドーン」地響き、リゾート悪夢再び バリ同時テロ

http://www.asahi.com/international/update/1002/001.html
 路上にガラスの破片が飛び散り、火薬のにおいが漂った。日本人にも人気のリゾート地、インドネシアのバリ島で1日夜、3年前の悪夢をよみがえらせるような爆弾テロが起きた。観光客でにぎわう人気スポットでの無差別テロ。日本人とみられる女性が犠牲になったという情報もあり、現地の大使館は確認を急いでいる。

 バリ島屈指の繁華街で、レストランやカフェ、ディスコなどが軒を連ねるクタ地区。「ハードロック・ホテル・バリ」に滞在中の京大生、小林篤司さん(19)=京都市=は、ホテル近くであった爆発直後の現場を目撃した。現地時間の午後7時半ごろ、理容店にいたところ、突然「ドーン」という大音響とともに建物が激しく揺れたという。

 「ガラスがガシャガシャと割れ、電気が消えた。『地震か?』という声が上がった」

 外に出て見ると、レストランの内部からもうもうと煙が出ており、血まみれの観光客が2階からはしごで下ろされているところだった。「デス、デス」という声が聞こえたという。「ショックだった。時間が少し遅ければ、僕もそのレストランで食事をしていたかも知れない。よく助かったと思う」と電話取材に声を震わせた。

 9月末から両親と一緒にインドネシアを観光で訪れ、この日は両親とは別行動をしていた。「何の罪もない人たちが傷ついた。テロだとしたら、人として絶対に許せない行為だと思う」と話した。同ホテル従業員によると、日本人が50人前後宿泊していたという。

テロを起こした(おそらく)イスラム過激派はもちろん、テロを誘発する米国、それに追随するイギリス、オーストラリア、日本の為政者に改めて怒りを覚える。

<関連リンク>
http://tanakanews.com/c1024indonesia.htm
田中宇の国際ニュース解説』(2002年10月24日)