アソシエーションについて

umkaji2006-04-19



ネット上でバナー張り運動や、トラックバックセンター、あるいはmixiのコミュニティなど活発になりつつありますね。ネット上でみられるアソシエーションは従来の市民運動に参加してないような広範な人々が参加している。そして生活を犠牲にすることなく、余暇の時間で(仕事中に?)参加できるところが良いですね。各人が自分の関心によって多元的に所属することで、運動が中心化されることなく、アメーバ状に広がっていく。

僕は2000年頃、柄谷行人の提唱していた、NAMというアソシエーション運動に少し参加していたことがある。そのとき言われていたことは、関心領域、また地域、職業によって各人が複数のグループに所属するということだった。一人の人間が多元的な所属をすることで、運動自体を閉鎖的、排他的なものにしないという配慮だった。NAMは早々に頓挫してしまったが、ブログやmixiで展開されている活動は、まさにこのことを実現しているようにみえる。すぐれた理論というのは、即実践的ではないにせよ、先見性を持つということでしょうか。

フランスではアソシエーションの伝統が100年以上もあるという。このあいだの反CPEのデモは300万人もの人々が参加したが、市民が政治に参加するという伝統があるということは大きいですね。韓国ではネット上での活動によって政治が動くような状態になっている。日本でもそういうことが起こりつつあるのではないでしょうか。


NAM生成
柄谷 行人 坂本 龍一 村上 龍
4872335759


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