『世界共和国へ――資本=ネーション=国家を超えて』柄谷行人

この本は岩波新書リニューアル第一弾として、著者の近年の論考をコンパクトに平易に書き下ろされたものです。それにしても副題がはやくも共謀罪に引っかかりそうな感じですねw。じっさい柄谷も、資本に対抗する各国の運動は国家によって分断されてしまうと…

『<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性』アントニオ・ネグリ マイケル・ハート

遅ればせながら『<帝国>』を読んでます。以前パラパラと読んだときは、いまいちよく分からなかったのですが、新自由主義の脅威を実感して身近に感じるようになった。資本主義経済と国家の関係を考えるときは、国家の成立以前に遡ってみなければならない。…

森達也『いのちの食べ方』

この本は子供向けに書かれた本だけど、なかなかいい本ですね。「と場」という牛や豚を殺して、食肉にする場所に関する本です。BSEで牛肉に関して関心が高まっているが、「と場」に関しては余り知られていない。「と場」の仕事というのは歴史的に被差別部落の…

『戦争の世紀を超えて』森達也 姜尚中

戦争が起こる要因として危機管理意識(セキュリティ意識)による恐怖心や不安から憎悪が生まれ、同じ人間だという想像力が消失してしまう、と森達也は言っている。これは今の対テロ戦争にも当てはまるだろう。テロリストという害虫を駆除しないと自分たちがや…

『イラクの中心で、バカとさけぶ』橋田信介

戦場カメラマン橋田信介のイラク戦記を読んだ。書名は『世界の中心で、愛をさけぶ』という訳の分からないwタイトルの小説のもじりでしょうね。『イラクの中心で、バカとさけぶ』はよく分かります。 平和な日本では、自分は確かに生きているのだと実感するこ…

『31歳ガン漂流』

http://dazed.excite.co.jp/dazed_people/book/takahiro_okuyama/ 『DAZED&excite』>奥山貴宏、32歳。多くの若者に多大な影響を与えたガンダムを筆頭とする日本のユース・カルチャーにどっぷりつかっていた彼らしい軽妙な毒舌まじりの面白い視点で、ガンと…

箱―Getting Out Of The Boxジ・アービンガー・インスティチュート The Arbinger Institute 冨永 星 文春ネスコ 2001-10売り上げランキング : 5,230Amazonで詳しく見る by G-Tools立ち読みしたい本ということで。

『マルクスだったらこう考える』

マルクスだったらこう考える (光文社新書)作者: 的場昭弘出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/12/14メディア: 新書 クリック: 19回この商品を含むブログ (53件) を見る読んでみたい本ということで。

『アメリカの高校生が学ぶ経済学』

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ronsetu/20051113/col_____ronsetu_000.shtml 「売れる経済教科書」 『東京新聞』 経済学の教科書には珍しく、売れている本がある。「アメリカの高校生が学ぶ経済学」(WAVE出版)。二千四百円と安くないのに、六刷りを重…

「瀕死のメディア」森達也×森巣博トークショー・サイン会

●「ご臨終メディア――質問しないマスコミと一人で考えない日本人」 (集英社新書)刊行記念 「瀕死のメディア」森達也×森巣博トークショー・サイン会 2005年11月21日(月)トーク開演18:30(開場18:00) 会場:東京ウイメンズプラザホール(青山ブックセン…

Google Print、「パーソナライズド ホームページ」

http://print.google.com/ これ、本が少し読めますね。版権がきれてるのは全部読めるようだ。すごいことやりますね。http://print.google.com/print?q=Karatani&btnG=Search+Print Karatani(柄谷行人)でググってみた。 http://www.google.co.jp/ig 「パーソ…

坂本龍一『Seldom‐illegal―時には、違法』

坂本龍一の学生の頃のバイトの話。 http://media.excite.co.jp/book/daily/tuesday/025/ 『excite Books』>だけど、ハコで入るのはものすごいプレッシャーなわけですよ。一か月、通いつめなくちゃいけないって、ものすごく気が重い。だって、一日五ステージ…

世論

世論〈上〉 (岩波文庫)作者: W.リップマン,掛川トミ子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1987/07/16メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 43回この商品を含むブログ (35件) を見る読んでみたい本ということで。

『ハッカー宣言』

柄谷行人が『ハッカー宣言』の書評を書いているらしい。 著者が目指すのは一言でいえば、現代の情報社会における『共産党宣言』を書くことである。労働者階級は、かつてのように階級闘争の主体ではない。それにかわって、著者は「ハッカー階級」を見出す。 …

13歳のハローワーク 公式サイト

http://www.13hw.com/ 村上龍の『13歳のハローワーク』がネット上でも読めるようです。

「はだしのゲン」/全10巻英訳完成

http://hokuriku.yomiuri.co.jp/infos/kurasi/2004/kou_i419.htm 金沢の市民グループ 「原爆投下した米国の人々に」 広島で被爆した少年がたくましく生き抜く姿を通して、核兵器の恐怖や命の尊厳を描いた漫画「はだしのゲン」(全十巻)の英訳版「BAREF…

織田作之助も通った、丸善大阪心斎橋店が閉店へ

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20050730p302.htm 作家の織田作之助らが常連客だった老舗書店「丸善大阪心斎橋店」(大阪市中央区博労町)が31日、134年の歴史に幕を閉じる。かつて船場の心斎橋筋商店街周辺は、書店や出版社などが立ち並ぶ文化発信地…

憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/6/0093570.html http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.aspx?id=20050803000017 憲法9条の大切さを訴える各界著名人の意見を集めたブックレット「憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言」…

紀伊國屋 書評空間

http://booklog.kinokuniya.co.jp/ 紀伊國屋の書評ブログが出来たようです。

宇宙の歩き方

http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/books/details.php?id=93 http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=home&NWID=2005072701000073 宇宙旅行は1泊1億円超 ガイド「歩き方」出版 国際宇宙ステーション(ISS)滞在は1人当たり約22…

『グローバリゼーション―文化帝国主義を超えて』ジョン・トムリンソン

http://www.seidosha.co.jp/isbn/ISBN4-7917-5801-3.htm 新たなコスモポリタニズムは可能か。政治・経済・環境・メディアが地球規模で複合的に絡み合う〈近代〉の到達点とは。ポストモダンからのカルチュラル・スタディーズまで、あらゆるグローバリゼーショ…

切り絵

ここのところ切り絵の福井利佐で検索してくる人が多い。トップランナーに出演したようです。テレビの力って、まだまだすごいんですねぇ。僕の友人のCutoutも切り絵をやっている。写真は彼の切り絵の絵本です。独特な造形美のあるいい切り絵なので、ぜひ本を…

『未来をひらく歴史』―日本・中国・韓国=共同編集

http://www.janjan.jp/world/0505/0505270535/1.php 「新しい歴史教科書をつくる会」による歴史教科書のオルタナティブ(代替案)として、日中韓の教育者たちが3年をかけて編纂してきた歴史の副教材が26日に完成した。タイトルは3国共通で『未来をひらく…

『「愛国」問答―これは「ぷちナショナリズム」なのか』

香山リカと福田和也の対談本『愛国問答』を読んでみた。香山リカは『マガジン9条』の発起人になっていたり、けっこう昨今の右傾化を危惧しているみたいですね。福田和也は基本的には右なんだろうけど、そう単純な人ではない。この本は内容は少々薄いけど、…

『9をまく SOWING NINE』

『9をまく SOWING NINE』という本が出ているようです。 出版社 / 著者からの内容紹介 憲法9条のすごさに気づいちゃいました!>長老、鶴見俊輔氏の「9の窓からのぞく」お話や、「9で世界を冷やす」坂本龍一氏と辻信一氏の対談、さらに、ダグラス・ラミス氏が…

詩人・中原中也が親友にあてたはがき見つかる

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_05052613.htm >3歳違いの中也と高森は、31年に東京で知り合い、文学論などを通して親交を結んだ。>福島さんは「高森さんと離れて、寂しくて仕方ない中也の気持ちが綿々とつづられている。小林秀雄ら目上の人と戦い…

森巣博

森巣博の新刊が出ているようだ。森巣博はオーストラリア在住の国際博奕打という肩書きを持つ。カシノの描写はスリリングで賭博の悦楽と地獄を味わうことが出来る。若い頃から世界中を渡り歩いてきた越境者として権力に対する目は厳しい。政府の介入が比較的…

クォータリー『at』ゼロ号発刊

太田出版からクォータリー『at』という季刊誌が発刊されている。柄谷行人の「革命と反復・序説」も掲載されているようです。 http://www.ohtabooks.com/general/index.shtml

International Children's Digital Library

http://www.icdlbooks.org/ http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/ 『壊れる前に・・・』で紹介されていたんだけど、世界の絵本が見れるサイトのようです。絵本というのは子供が最初に触れる本で、自分も母親に寝る前に読んでもらった絵本やお話は幸福な記…

『はだしのゲン』

最近、漫画『はだしのゲン』を読んでいるんですが、面白いですね。原爆で壊滅的な被害を受けた第二次大戦後の広島で生きるゲン少年を中心とするストーリー。いわずと知れた反戦漫画なんだけど、実際はゲンは喧嘩ばかりしている。ゲンの仲間には殺人をしてし…